カムカムエヴリバディ

朝ドラはつまらないんだろうなと長らく勝手に考えていたのだけど、「カムカムエヴリバディ」を数分くらい観てたらなんか涙がちょちょぎれてしまった。

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「ラジオから流れてくる番組や音楽」を、人や物事を結び合わせる「偶然性」のモチーフとして素敵なカンジで使っているなと感じた。

太陽というモチーフもまた人の力が及ぶことのないほど大きな力を表しているわけで、そう考えると本当の「On the Sunny Side of the Street」とは我々が想像し得ない領域であり、見えない未来をかき分けた先に伸びている「ストリートの明るい方」なのか、なんて思ったり。

 

深津絵里とかオダギリジョーらへんのキャスティングとか、主題歌がAIなのも’00年代から「ひと回り」している感じがして面白い。

そう、オープニングでもちょっと泣いてしまったな、なんか。

 

「現在は未来であり、過去は未来への入り口」とは音楽評論家の田中宗一郎氏がポッドキャストで話していた言葉である。

先が見えない、全てが出尽くしてしまったような時代に、我々は過去をよく知ることで新たな未来を感じることが出来るのかもしれない。

これからは観れる時には追って観ることにしようと思う。

ダイジェスト版を見ただけでもなぜかちょっと涙が…

衣装とか美術とか演出も品が良くてチャキチャキしてないから心地良い。そういうのが気楽にテレビで観られるの楽しいな。