幸せ最高ありがとうマジで!

ノア・バームバック監督の「フランシス・ハ」を観た。

youtu.be

主演のグレタガーウィグは脚本にも関わっている。「レディバード」とか「わたしの若草物語」のあの人だ。

 

劇中のフランシスとソフィーの「マジでBest Friends Forever」感がすごい。観てるこっちまで幸せになってくる勢いだった。

そんなふたりが、時間をかけて、複数の他者に少しずつ寄りかかりながら、それぞれ新たな未来を切り開いていく。

フランシスはダンスの能力を認めてもらえなかったことで、あっちこっち行ったりするハメになるのだけど、実はソフィーも割と様々な苦労をしていたことが後半で明らかになったりする。

彼女らは物理的には離れていってしまうが、それぞれの生活習慣とか癖に親友の影響が色こく滲み出ているというか、その動作の中に親友がずっと生き続けているような描写が個人的に印象的だった。

自分の夢を追いかけるため、つまり「自分になる」ために親友a.k.a人生の最良の時間と少しずつ距離を置いていく切なさは、作品冒頭の、いきなり見せられるとなんのこっちゃわからない「喧嘩ごっこ」と終盤の描写との対比によって視覚的に表現される。じんわり効いてくる演出。シンプルだ。だが、そこがいい。

というか、これって要するに、「これから親友が恋しくなった時には、今は喧嘩ごっこをしている最中で、最後にはまた会えるんだって思っときゃ良くね??」ということなのだろうか。

喧嘩は意見の相違から始まるけれど、終わりがあるから「喧嘩」になるのであって、決して「離別」ではない、なんて。そんなことを思った。

 

そういやこの作品観ていて気づいたのが、この前のブログにも書いた宮崎大佑監督の「VIDEOPHOBIA」、確実にこの作品をバリバリ意識してるなっていう。(というか、引用元がもっと古い共通のモノってこと?無知でSORRY

 

youtu.be

白黒のとことか、歩道を走るところとか、ダンスしてるとことか、わざわざ画角まで同じにしてあったから、間違いないとは思う。ああいうのがヌーヴェルヴァーグ感ってことなのかな?

まあ、あの作品も「夢」が絡んだ作品だったから、夢追い人の話っていう部分でそうなったんだろうか。とりあえず、ちょっとびっくりした。観てよかった。グレタガーウィグ絡みの作品の中ではいちばん好みかなと個人的に思った。

 

そういや、全然関係ないんだけど、スタローンのランボーも最近観た。

youtu.be

彼が山の中を彷徨ってるときの感じが、俺が数年前にフジロック行ったときの様子とほとんど同じだった。本当に。

というか、あまりにも悲しいというかかわいそうな内容でたまげた。どっかのタイミングでこれについても書こうかな。まあ、とりあえず今回はこんな感じで。バイビー。