「コーダ あいのうた」鑑賞後メモ

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・脚本や演出、画面構成が題材に対して重い雰囲気にならないよう軽やかなバランスに調整され、尚且つ大事な場面ではきちんと腕力を発揮している。全体としてとても観やすく丁寧な作りになっているように感じられた。

・終盤の主人公と父親とのやりとりの場面が個人的に特に素晴らしいと感じた。

 置かれている環境の違いにより設けられてしまう壁を越えることは容易いことではない。それでも超えていこうと互いに努力しもがき合うその関係性に尊さが生まれる。

・「両側」から世界を、そして自分を見つめようとする気持ち。たとえ幻だとしても、「真実」を手繰り寄せようと繰り返し伸ばすその手に感じる「揺らぎ」を大切にしたい。