花束ぶんぶん丸

米津玄師の「Pale Blue」を最近ちょくちょく聴いてる。

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この曲の歌詞を何度か読んでみたけど、これ実は「身勝手な男性性」についての歌詞なんじゃないだろうかと思う。

普通に読むと女性目線の別れについて書かれたものとして読めるけど、なんていうか、そのまま受け取るとちょっと淀みがなさすぎるというか。

これはむしろ、女性への気持ちを「望み通りに」終わらせるための、男性側による想像的な女性視点の歌詞なのではないかと思ったり。

どんな気持ちでいるかわからないけど、こう思っていて欲しいというような男性側の勝手な理想というか希望というか、そういうものを感じてしまう。ジャケットの絵も「見つめている/見つめ返されている」という構図であるし。

「恋をしていた」とか「この思いはなに」というようなフレーズは、思わず滲み出た男性側の心情吐露のようで、視点に「揺らぎ」が含まれていることも感じさせる。

曲の構成自体もいろんなパートがにじみあうように繋がっているし、新しいアー写も揺らいでいるし、そういう「揺らぎ」を表現したいタイミングなのだろうか。

上に貼り付けたミュージックビデオには本人も出ていて、花束を持ってる。

これがもし、The smithsの「This Charming Man」を意識してるのだとしたら、やっぱり上述のような読み方もありなのではないかと思ってしまう。

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この曲の歌詞も「身勝手な男性性」について描かれているし、やっぱりそういうことなんじゃないだろか。どうなのだろう。本人のみぞ知る。

 

歌詞といえば、東京事変の新作の歌詞もだいぶ面白い感じだよな。まだ全部はちゃんと読めてないけど、「緑酒」の歌詞とかミュージックビデオとか、もう完全に悪人寄りの視点じゃねえかっていう。

よくこんなにカラッとはっきりと現実を描けるなーと感心しまくる。ちょっと笑えるくらいのバランスに仕上げてあるし、レベルがたけー。

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