暇なのでまた適当になんか書こうと思う。
この一年くらいはラップを中心に音楽を色々探したり聴いたりしていたのだけど、最近やっと俺の中で好みなラッパーが固まってきたように思う。
ロックを中心に聴いてる時もそうだったのだけど、やっぱりスタンダードなものよりブチ抜けているカンジのものを好きになる傾向はある。
具体的な名前を挙げると、トラヴィススコットとかダニーブラウンとかタイラーとか、そんなカンジ。
そもそも、ほんとに最初に好きになったラッパーはタイラー ザ クリエイターだったと思う。2013年ごろに「Goblin」とか「Wolf」を聴いてた気がする。
タイラーを聴き始めたきっかけは、スガシカオがツイッターで推してたのを見かけたからだったのを覚えてる。やっぱりこれとかインパクトあった。
それと、ラップ関係ないんだけど2017年にキャスリンビグローの「DETROIT」を映画館で観たのは割とデカかった気がする。
あれの尋問シーンが結構ヘビーでかなり強いインパクトを受けた記憶があるから、もし観てなかったら今ほど黒人のカルチャーとかに関心を持ってなかったかもしれん。
あとはケンドリックラマーをフジロックで観たのも大きかったのかな。あまりにも強力な疲労と尿意に取り憑かれたせいで40分くらいで観るのをやめてしまったが、多分大きかった。
あとは、一昨年くらいに面白いロックの音楽があんまり見つけられなかったのもあるか。最近はまたUKからポストパンク的なバイブスを持った面白い連中が出てきたりもしてるからロックも楽しいけど。
まあ、そんなこんなでゆるーい変遷を辿りながら今に至るのだけど、ほんとに最近の方までラップ特有の「いなたさ」には馴染めていなかったなとも感じる。
やっぱりロック系のものばかり聴いてきていたから、ガツーンとくる感じのものしかしばらくは聴けなかったな。というか、今だにディアンジェロとかはまともに聴けていないので、まだまだ開発の余地はある。
でもまあ、色々聴いてみたりヒップホップ史の本を読んだりしてみることで聴けるものも少しずつ増えた。
去年くらいはまだ社会科見学みたいな気持ちが抜けないまま聴いてたけど、今はもう少しマシになったと思う。ちょっとしたホームステイくらいのテンションにはなってきてる。
あ、そうだ、全然話変わるんだけど、最近やっと映画の「リング」と「呪怨」をまともに観ることができた。
最近みた「VIDEOPHOBIA」って映画があまりにも面白すぎたのだけど、その内容がたぶん「リング」とか「呪怨」らへんのJホラーからの影響を強く受けているようなものだったので、
「これは観るなら今なんじゃないか?」というどうでもいい使命感が湧いてきたことで鑑賞が可能になった。
いざ観てみると、どちらも本当に真っ当な、結構良質な正統派ホラーだなと思った。演出はやっぱりちょっと古く見えてしまうところもあるけど(デカい音で「チャラーン♪」みたいな音と共にトシオ登場!みたいなとこなど)、描かれる内容がちゃんとこの日本という土地の歴史とか社会情勢を汲んだものになってるし、なにより普通に面白かった。これと黒沢清の「回路」とかがやっぱり現代Jホラーの礎になってるんだなーと肌感覚で理解できた。
「リング」と「呪怨」とで、明らかに描いているものが対照的なところとかも面白かった。
「リング」はマンションの一室が主な舞台で、父と娘の因縁があって、貞子は基本ビデオの中にいてラストにわざわざこっち側まで来てくれる。そして意外と清潔感がある。
それに対して「呪怨」は一軒家が舞台で、母と息子の怨念とか悲しみがあって、彼らは割とずっと現実世界に出っ放しで、こちら側の人間を「あちら側」に引き摺り込んでいく。そんで何かと汚い。
他にも色々あると思うけど、明らかに互いに意識しあってる内容になってるとは思う。これって有名な話だったりするのか?
最近公開されてた「貞子」とNetflixのドラマ版「呪怨 呪いの家」でもこの対照的な描かれ方は共通していると思うし。
まあ、色々書いたけど、最近の俺はこんな感じで、ゆるくトラウマを克服したり、ラップ聴いたりしてる。